第1話 流砂の谷
バルレル:おい、ニンゲン どうして野盗の連中を殺っちまわなかったんだよ?

マグナ:どうしてって・・・ いくらなんだって殺す必要はないって思っただけだよ

バルレル:けッ、なァに甘いコト言ってやがる・・・ 
      戦いってもんはなァ 
      殺すか殺されるかってもんなんだ!わかってんのか!?


マグナ:それが、サプレス流の戦い方か?

バルレル:おうよッ!降参した次の瞬間にいきなり不意打ちするヤツだっているんだ
       敵には確実にトドメをさすのが・・・

マグナ:バルレル

バルレル:あァ?

マグナ:ひょっとして俺のために忠告をしてくれてるのか?

バルレル:なッ!?
      な、な、んなワケねえだろうがッ!?
      なんでオレがニンゲンごときに・・・


マグナ:でも・・・

バルレル:思いあがるなよな!ニンゲン!!
       テメエに死なれてはぐれにされちまうと困るってだけだッ
       いいか!?それだけのことなんだからなッ!?


やれやれ・・・
せいぜい死なないように気をつけるとするか





第2話 聖女の横顔
バルレル:気にくわねェな あの黒い鎧の連中一方的に斬りまくりやがって・・・

マグナ:ああ、そうだな なにも病人まで襲う必要はないのに

バルレル:ケッ!俺が言ってるのはそんなことじゃねェよ
      あれだけ人を殺したくせに、奴ら、感情をちっとも乱さねえ

マグナ:たしかに、あいつらの落ち着きぶりは不気味だったな・・・

バルレル:感情を露にするのがニンゲンだろうが?
      あれじゃ人形だぜ
      ったく、本当に鎧の中身は入ってんのかよ


人形か・・・
だから、あんなことが
できたのかも知れない






第3話 再会と別れ
バルレル:ワナだったな?

マグナ:う・・・

バルレル:オレの言ってたとおりだったよなァ?
       ほれ、どうした?なんとか言ってみろよニンゲン!?

マグナ:悪かったよ・・・

バルレル:はァ、聞こえねぇなぁ

マグナ:俺が悪かったよ!その、お前のいう事信じなくて・・・

バルレル:ヒャハハハッ!そういう言葉がずっと聞きたかったんだよ
       どうも、テメエはニンゲンの中でも特にお人好しって種類のようだからなァ
       ちっとは人を疑うことをおぼえるこったな

マグナ:うぅ・・・

バルレル:まァ、なんならこのオレが指南してやるからよ?ひゃははははは!


言い返せなかった
くっ、くやしい・・・





第4話 小さな召喚師
バルレル:ヒヒヒ、ニンゲンよ テメエもとうとう恨みをかっちまったってわけだ
      あのケルマっていうケバいオンナ かーなーり、根に持つ雰囲気だぜェ?

マグナ:嬉しそうな顔してなんてこと言うんだよ
    それに、俺はちゃんと話し合いで解決しようとしたんだからな 逆恨みってやつだよ

バルレル:けッ!逆恨みだって立派な恨みだっての!
      おうおう、見える 見えるぜェ?お前の背中にどんよりからみついた・・・
      あのオンナのどす黒い恨みの思念がよォ?

マグナ:や、やめろよなっ!?そういうのっ!!

バルレル:ヒヒヒヒヒ・・・


うう・・・
バルレルめ
見えないって知ってて
からかってるなぁ?