第5話 はかなき平穏
バルレル:テメエの先輩とかいう
       オンナな
       ありゃ、意外とやるもんだなァ・・・

マグナ:へえ、珍しいな
     バルレルが
     他人のことをほめるなんて

バルレル:しかたねェだろうが
       あれだけの軍勢に囲まれてるってのによ
       ああも見事なタンカを見せつけられちゃ
       オンナだってバカにもできやしねェ・・・

マグナ:ミモザ先輩はあれでもメイトルパの召喚師としては、幹部クラスの使い手だからな
     ギブソン先輩もそうさ
     俺と同じサプレスの術の使い手だけど
     俺には扱えないような強力な天使や悪魔を制御できるんだぜ

バルレル:あーあ、そういうスゲエ召喚師に誓約されたんなら、オレもあきらめがつくのに
       よりによって、テメエみたいなヘナチョコの護衛とはなァ・・・?

マグナ:悪かったなっ!
     ヘナチョコで・・・

バルレル:ケッ、悔しかったらもっとウデを磨けよな
       テメエが、それなりに使える召喚師になれば
       オレもそれなりに服従してやらァ?
       ま、テメエにゃ無理だろうけどよ・・・

マグナ:よーし、その言葉忘れるなよっ!?


いまに見てろよ
バルレルめ
ぐうの音も出なくして
やるからなーっ!






第6話 彼女の決意
バルレル:チッ・・・
       殺気だった気配が完全に消えやがったぜ
       この様子だとアイツら完全にテメエたちを見失ったみてェだな?

マグナ:ふう・・・
     ひと安心ってことか

バルレル:まァな
       だが、これで終わりとは思えねェぞ?
       アイツらのしつこさは悪魔のオレでさえ呆れるほどだからなァ
       油断してると、後ろからバッサリってこともあり得るかもな?
       ヒヒヒ・・・

マグナ:おまえって
     つくづく、イヤなことばかり言うなあ?

バルレル:おいおい、これでもオレは忠告してやってるつもりだぜェ!?
       ちっとは感謝しろってニンゲン?


感謝したくなるような忠告にしてくれって
頼むから・・・





第7話 波乱の港
バルレル:いやァ、大砲ってのは派手でいいよなァ?
      ぶっ放した時の轟音
      それに、火薬が燃える独特のあの香り・・・
      くーっ、いかにも破壊兵器ってカンジがまたたまらねェぜ!!

マグナ:お前ってヤツは、また変なトコで盛りあがれるよなぁ・・・

バルレル:なァ、ニンゲン
      海賊退治の褒美にはアレをもらえって
      な?な?

マグナ:そんな物もらってどうする気だよ?

バルレル:そりゃあ、もちろん所構わずぶっ放すに決まってんだろォが!

マグナ:・・・やっぱり

バルレル:んだよォ?
      いいじゃんかよォ!?


そんな物騒なこと
却下だ、却下っ!!






第8話 屍人の砦
バルレル:なァ、ニンゲン・・・

マグナ:なんだよ?

バルレル:オマエはあのレイムってヤツどう思ってるんだ?

マグナ:どうって・・・
     礼儀正しくて、親切で
     自分の目的をしっかりもってる、素敵な人だと思うよ

バルレル:・・・ケッ!
       エライほめようだな
       ひとつ忠告してやらァ
       アイツにゃ、あんまし関わるんじゃねェ

マグナ:どうしてだよ?

バルレル:口先ばかりがうまいヤツにゃ、ロクなのがいねェって決まってるもんなんだよッ

マグナ:おい、なんだよそれ?
     そんなのレイムさんに失礼じゃないか!?

バルレル:うるせェな!
      とにかく、オレはアイツと関わるのはゴメンだからなッ!


マグナ:おい、待てよッ!
     バルレル!?


バルレルのやつ
初対面で雰囲気負けをしたから、きっと根にもってるんだな?