霊界集落にて
フレイズ:・・・・・・
バルレル:なんだァ、テメエ?
ケンカ売ってんのかよ
フレイズ:どうにも、私には解せません・・・
貴方はどうしてこのようなシロモノを
護衛獣として連れて歩いているのですか?
マグナ:はははは・・・
フレイズ:笑い事ですむことではありませんよ!
まだ若輩者であっても
狂嵐の魔公子は、争乱と暴力を司る悪魔の王なんですよ!
放っておけば、どんな災いをもたらすことになるか・・・
バルレル:もしかして、オマエびびってんのか?
フレイズ:失敬な!?
バルレル:ヒヒヒヒヒ・・・ッ
だったら、今ここで勝負でもすっか?
久しぶりに、天使の悲鳴も聞いてみてえしよォ・・・
マグナ:よせ、バルレル!?
バルレル:きけねぇなァ?
フレイズ:ここまで侮辱されて
黙っているわけにはいきません・・・
バルレル:遊んでやるぜェ!
キザ天使ッ!!
フレイズ:立ち去れ、魔王!!
アメル:はい、そこまで
バルレル&フレイズ:う・・・!?
アメル:じゃれあうのはいいですけど、あんまり暴れたら、ご近所に迷惑でしょう?
フレイズ:いや、別に・・・
我々は・・・
アメル:フレイズさんにお借りしたかまどで
おいもさんのパイを焼いたんです
みんなで、お茶にしましょう
マグナ:あ、うん・・・
バルレル:ケッ!どうして
いつも、このオンナは余計な・・・
アメル:ね、バルレルくん?
バルレル:・・・わかったよッ!
マグナ:(おいものパイひとつで天敵同士の争いを回避させるなんて・・・
ある意味、これも奇跡なのかもしれない
は、ははは・・・っ)