第13話 祭りの夜
バルレル:あァん?
なんで、オレがテメエと祭りに行かなくちゃなんねェんだよ
マグナ:なんだよ、せっかく誘ってやってるのに
バルレル:ははァ・・・
さては、他の連中には相手にしてもらえなかったんだなァ?
マグナ:・・・!
わかった、もういい
そういうこと言うのなら他を当たるよ
バルレル:お、おいっ
ちょっと待て!
マグナ:なんだよ?どうせ行く気はないんだろ?
バルレル:コホン・・・
まァ、そのつもりではあったけどなァ
あまりにテメエがあわれだから、ひとつ同情で行ってやらァ
マグナ:別に無理しなくたっていいんだぜ?
バルレル:あーっ、うっせェ!
ついていってやるって言うんだから、素直に連れてきやがれッ!
マグナ:(やれやれ・・・
素直じゃないのはどっちだよ?)
{祭りの喧騒}
バルレル:いいね、いいねェ
この乱雑っぷりはキライじゃねェなァ
いろんな感情がごちゃ混ぜになってて飽きねェぜ・・・
マグナ:ほら見ろ、やっぱり行きたかったんじゃないか・・・
バルレル:ん、なんか言ったか?
マグナ:なんでもないよっ
バルレル:・・・おっ?
あそこで配ってるのはひょっとして、酒か!
マグナ:振るまい酒だな
どこの祭りでも普通にやってることだよ
バルレル:くーっ・・・
いいね、いいねェ!
タダ酒なんんて最高じゃねェかよ!?
=飲ませてやろうか?=
→ダメだ、ダメだ!
→少しだけだぞ?(好感度UP?)
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マグナ:ダメだ、ダメだっ!
バルレル:んだよ・・・
タダなんだから別にいいだろォが?
マグナ:あれは大人のためのものなんだぞ
バルレル:あのなァ、オレはこう見えてもテメエより年上だぜェ?
マグナ:実際はそうでも見た目に問題があるんだよ・・・
バルレル:よォし・・・!
本当に問題があるのか試してやろうじゃねェか・・・
マグナ:あ、コラっ!
バルレル!?
バルレル:おっちゃん、オレにも酒をくれッ!
おっちゃん:んー、ボウズ
お前も飲みてえのか?
よしよし・・・
マグナ:あ〜っ!?
バルレル:っはァ!
んーっ、ウメえッ!!
へっへへへ
どうよ?ちゃんと飲ませてもらえたじゃねェかよ・・・
マグナ:そりゃ、こういう時は子供でも特別に許してもらえるから・・・
バルレル:ガキじゃねェって言ってるだろォが!?
うぃっく・・・
おっちゃん:おお、そうだぜ
それだけ飲めりゃあ
ガキじゃねぇさ
もう一杯、どうだ?
バルレル:いただくぜェ?
ヒャハハハハッ!
マグナ:(ああ、こりゃダメだ
もう手がつけられない)
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マグナ:しかたないなぁ
少しだけだぞ・・・?
バルレル:ヒヒヒヒヒ!
そうこなくっちゃいけねェよなぁ!
マグナ:(やれやれ・・・
まぁ、今日だけは目をつぶってやるか・・・
見かけはああでも
一応、俺の何倍も年上みたいだし)
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バルレル:うひゃひゃひゃひゃ!
マグナ:おい、バルレル
いい加減にしっかりしろよ!?
バルレル:ひっかりひてるって
いっへるだろォがぁ?
マグナ:まったく・・・
調子に乗って何杯もあけるからだって
(酔いが冷めるまで
しばらく、ここで頭を冷やさせるか・・・)
{花火の打ちあがる音}
バルレル:おっ、なんらぁ!?
マグナ:花火だよ。祭りもそろそろ終りってことさ
バルレル:もォ終わりかよォ?
つまんねェな・・・
マグナ:そんなこと言って
お前は、毎日がお祭り気分じゃないか
好き放題に言いたいことを言ってるし
バルレル:そりゃァ、そうか?
ひゃははははははっ
けどなァ・・・
前の主人ってのは
テメエの百倍ひでェヤツだったぜェ・・・
マグナ:え・・・?
バルレル:研究だかなんだかしらねェが、呼ぶたびオレの身体を切り刻みやがって・・・
悪魔だって、痛ェもんは痛ェんだぞッ!?
マグナ:バルレル・・・
バルレル:ケッ!まァいいさ
テメエが生きている限り
アイツはオレをもう呼べねェ・・・
安心して・・・
高いびきだぜェ・・・
・・・ぐおぉぉぉっ
マグナ:(そういや、俺はいつもケンカばかりで・・・
こいつの過去、なにも知らなかったんだなぁ)