裏切りの誘惑 〜Born to be Free〜
フォルテ:前にも増して荒れちまったなあ 
      この街も・・・

パッフェル:雪も積もりっぱなしで歩くのにもひと苦労ですよ、ホントに

シオン:街も生き物のようなものですからね
     住人がいなくなると死んでしまうのかもしれません・・・


アグラバイン:レディウスよ・・・
        お前も、さぞや胸を痛めておるだろうな

イオス:こんなことに・・・
    なっていたとは・・・

ルヴァイド:く・・・ッ!

ネスティ:どうだ、アメル
     悪魔の気配を感じることはできるか?

アメル:お城のほうからそれらしい気配はするんですが
     はっきり、どこにいるのかまでは
     ちょっと・・・

ネスティ:いや、それで充分だ
      どのみち、戦うために僕たちは来たのだから
      行くぞ?
      マグナ

マグナ:ちょっと待ってくれよ
     さっきからずっと
     バルレルの姿が見えないんだ

アメル:バルレルくんがですか?

マグナ:あいつめ、こんな時にどこへ・・・?

パッフェル:空き家をいいことに
       お酒でも、探し回ってたりして?

マグナ:先に行っててくれよ?
     俺、あいつを見つけて追いかけるからさ

シャムロック:しかし、単独行動は危険では?

マグナ:わかってるって!
     だいじょうぶ、すぐに追いつくからさ

ネスティ:わかった・・・
      だが、くれぐれも気をつけるんだぞ?

マグナ:うん!






マグナ:(バルレルめ
     いったい、どこをほっつき歩いてるんだ
     まったく・・・)


     ・・・ん?

     (あの翼の生えた人影はバルレル
      だけど・・・
      あいつが向かいあって話してる相手は
      いったい、誰だ!?)


バルレル:つまり、だ・・・
      テメエは、このオレにヤツの舎弟になれって言ってんのかよ?
      なァ、ガレアノよォ?

ガレアノ:カカカカ・・・
     ワシとて、そこまで命知らずではないわい
     狂嵐の魔公子よ?
     今でこそ、子供の姿にされておるものの
     お前の力はワシの主も買っておるのだ
     だからこそ、裏切りを勧めておるのではないか?

マグナ:(裏切り!?)

ガレアノ:お前とて、忌々しい誓約に縛られたままでは、きゅうくつで仕方なかろう?
     メルギトス様につけばそれを解除することもできるのだぞ?

バルレル:ケッ!ウソっぱちはテメエらの得意技だからなァ?

ガレアノ:ウソではないぞ?
     そのための品物もちゃんと、ここに用意してあるのだ

バルレル:・・・こいつは!?

ガレアノ:メルギトス様が鍛えた血識を吸う力をもつ呪いの刃さ?
      こいつを使ってあのニンゲンから血識を奪えばいいのだ
      そうすれば、誓約の解除方法だけではなく
      調律者の魔力さえも
      お前のものになるぞ
      魔公子よ・・・?

バルレル:アイツの・・・
       マグナの
       血識を・・・

ガレアノ:・・・・・・
      カーッカッカッカ!
      迷っている時間はなさそうだなあ
      魔公子よ!?
      カアアアァァッ!!


〜攻撃音(ドーン!)〜


マグナ:うわあぁぁっ!

バルレル:マグナっ!?
      テメエ・・・っ
      まさか、聞いて・・・

ガレアノ:カカカッ、どうする?
     魔公子よ・・・
     今やらねば、その前にあのニンゲンはオマエを始末しようとするだろうさ!?

バルレル:・・・・・・

マグナ:・・・・・・

バルレル:貸せよ?
      そいつを・・・

マグナ:バルレル!?

ガレアノ:カーッカッカッカ!!
     それでいいのだ
     裏切りなど、平然としてのける・・・
     それが、悪魔の流儀というものだよなァ!?

バルレル:マグナ
      オレはな、誰の下にもつきたくねェのさ?
      頭ごなしに指図されるなんて、まっぴらだ!
      だからよォ・・・
      ・・・・・・

マグナ:わかった・・・
     バルレル
     おまえの好きにしてくれればいい・・・

バルレル:そうか・・・
      それじゃ、遠慮なんかしねェで・・・
      好きにさせてもらおうじゃねェかよッ!!


〜攻撃音(ザシュッ!)〜


ガレアノ:ギャアアアアッ!?

マグナ:バルレル!?
     どうしてっ!?

バルレル:ケッ!そんなこともわかんねェのかよ?
      テメエは・・・
      マグナッ!
     テメエが、このオレに頭ごなしに命令したりしたかよッ!?

マグナ:!!

バルレル:ウソつき野郎の手下になり下がるくらいなら
      テメエんトコのほうがマシなんだよ・・・

マグナ:バルレル・・・

ガレアノ:おのれエェェ・・・ッ
     だましおったなァ!?


バルレル:ケッ!それが悪魔の流儀ってもんだろォ?


〜アヴィスを手に入れた!〜


ガレアノ:ガアアァァァァッ!!


〜ガレアノ変化〜


ガレアノ:屍人どもよッ!
     こいつらを八つ裂きにしろオォォォッ!!


屍人:ウオォォォォ・・・

マグナ:なんて数の屍人・・・
     100や200じゃあきかないぞ!?

ガレアノ:カーッカッカッカ!
     そこで、屍人共の餌食となるがいいわ
     安心しろ?すぐに仲間たちも同じ目にあわせてやる
     このワシの手で無惨に殺してくれるわッ!?

バルレル:あんにゃろう・・・
      完全にイッちまってやがったぜ?

マグナ:くそ・・・っ!
    このままじゃ、みんなあいつに殺される!?


バルレル:ひとつだけ、この場を切り抜ける方法がないこともねェぜ?

マグナ:え?

バルレル:マグナ
      オレの「誓約」を解く勇気はあるか?

マグナ:!!

バルレル:本来の力を使えりゃ
      こんなゴミどもオレだけで充分だぜ?
      責任もって、テメエをメガネやオンナたちのとこへ行かせてやらァ

マグナ:・・・・・・

バルレル:強制はしねェぜ
      オレとオマエは対等なんだからな?

マグナ:わかった・・・
    オマエに任せたぞっ?
    バルレル!?


バルレル:ケッ!
      任されてやらァッ!?



〜バルレル変化〜


バルレル:ウウウオォオォオオオぉぉぉォォ〜ッ!!!

マグナ:(これが・・・っ
     バルレルの
     本当の姿・・・!?
     こんなにもすさまじい魔力をもった悪魔を俺は護衛獣にしてたっていうのか!?)


屍人:オォォ・・・ッ
    ウォォォォ・・・ッ

バルレル:さァ、とっとと行きな
      マグナ?

マグナ:バルレル!
    必ず、戻って来いよ?


バルレル:ああ・・・

マグナ:俺のところへ、生きて戻ってこいよっ!?


〜マグナ撤退〜


バルレル:あのバカ・・・?
      「狂嵐の魔公子」をなんだと思ってやがる
      ったく・・・
      さァ、薄汚ねェモノをまとめて一掃してやるぜエェェェェェッ!!





〜城内・会議場〜

ガレアノ:貴様らの信じておる調律者は、すでにもう殺してやった・・・

アメル:うそ・・・っ!

ケイナ:デタラメを言ったら承知しないわよ!?

ガレアノ:カカカカッ?
     信じたくなければそうすればいい
     どのみち・・・
     次は、貴様らが死ぬ番なのだからなァッ!?

マグナ:させるかぁッ!!

ガレアノ:馬鹿な・・・ッ?
     なぜ、貴様がここに来れるのだ・・・
     千を超える数の屍人を二人だけで倒したというのかァッ!?

マグナ:バルレルが
    俺を、ここに来させてくれたんだ・・・
    必ず帰ってくるって
    あいつは、俺と約束をしたんだ・・・っ

ネスティ:マグナ・・・

マグナ:だから・・・
    俺も約束を守る・・・
    ガレアノっ!
    お前を絶対に倒す!!






〜戦闘終了後〜

マグナ:バルレルっ!?

バルレル:うるせェなァ・・・
      疲れてんだからよ
      静かにしろっての?

マグナ:あ・・・

バルレル:ケッ・・・!
      思った以上に手こずっちまったぜ
      これじゃ、テメエをぶっ倒して、とんずらする計画もブチ壊しだぜ・・・っ

アメル:バルレルくん!?

モーリン:気の消耗がひどいね
     待ってな?すぐにあたいが治してやるよ

ネスティ:限界まで魔力を使って戦ったんだな・・・

マグナ:バルレル・・・
     ありがとう・・・

バルレル:だまってろ・・・っ!
      ったく・・・